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歯周病におけるスカンジナビア学派とは
歯周病考察
歯周病における「スカンジナビア学派」とは、スウェーデンを中心とした北欧諸国の歯周病研究・臨床のグループで、特にスウェーデン・イエテボリ大学(Gothenburg University)の研究者たちによる学問的流れを指します。この学派は、1970年代以降の歯周病学に大きな影響を与えており、以下のような特徴があります。
🧠 スカンジナビア学派の主な特徴
1. プラークコントロール重視(原因除去療法)
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歯周病の主要な原因はプラーク(歯垢)中の細菌であるという立場。
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徹底的なプラークコントロール(患者によるセルフケア+専門家によるPMTC)が歯周病治療の基本。
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抗菌薬や外科的治療の前に、まず**原因を除去する基本治療(初期治療)**が必要とされる。
2. 長期的データに基づいた臨床研究
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20年以上の追跡研究など、科学的根拠(エビデンス)に基づく治療を重視。
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治療効果や予後の評価において信頼性が高い。
3. メインテナンスの重要性
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歯周治療後の定期的なメインテナンスによって、歯の長期的な保存が可能であることを示した。
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スウェーデンの研究では、適切なメインテナンスにより多くの歯が10年以上維持されたと報告されている。

👨🔬 代表的な研究者
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Jan Lindhe(ヤン・リンド)
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Tord Berglundh(トルド・バーグルンド)
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Lars Hammarström(ラース・ハマーストローム)
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彼らの教科書(例:Lindhe's Clinical Periodontology)は世界中で歯周病学のスタンダードとされる。
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スカンジナビア学派は非外科的治療や予防を重視する一方で、日本では外科的介入や補綴との連携に重点が置かれる傾向もある。
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ただし、近年の日本でもスカンジナビア学派の影響は非常に大きく、予防歯科やメインテナンス重視の流れが定着してきている。

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